Lex50 — 法令統合プロジェクト
日本には約2,000本の法律が存在し、その全体像を把握できる人はほとんどいません。本プロジェクトは、現行法体系を50本の統合法典に再編し、誰もがアクセスできる法令体系を構想するものです。平成の省庁再編が行政組織を整理したように、法令そのものを整理します。
背景と課題
明治以来150年にわたり蓄積された日本の法律は、改正の繰り返しにより複雑化し、専門家でさえ全体を見渡すことが困難になっています。設置法だけでも十数本、税法は数十本に分散し、一つの問題を解決するために複数の法律を横断的に参照しなければなりません。このプロジェクトでは、フランス法典化やドイツ社会法典(SGB)の先例に学びつつ、日本独自の統合法体系を提案します。
設計原則
分野横断の統合
各省設置法を公共組織法に一元化するなど、縦割りを超えた法体系の再構成を行います。
二段階アプローチ
まず現行e-Gov50分野に沿って法令を棚卸しし、その後に50法体系へ再編成します。
デジタルファースト
LexCardと連携し、条文の検索・比較・改め文生成をデジタルで完結させます。
国際比較
Lex50の50カ国調査に基づき、各国の法典化事例と比較検証しながら進めます。
推進計画
一次統合 — 現行法の棚卸し
e-Gov法令データ提供システムの事項別50分野に沿って、現行法の全体像を把握し、条文構成・論点・矛盾を整理します。LexCardの法令検索・AI分析機能を活用します。
二次統合 — 50法への再編成
一次統合の成果を元に、50本の統合法典に法律を再配置します。分野横断の統合(設置法→公共組織法、税法→国税法等)を含む、法体系全体の再構成です。
検証と公開
条文案の法制執務適合性を検証し、改め文・新旧対照表を自動生成します。検討過程を含めて公開し、広く意見を募ります。
50法一覧
歴史的先例との比較
本プロジェクトは、1999年の中央省庁等改革(1府22省庁→1府12省庁)、平成の大合併(3,232→1,718市町村)と同じ構造改革の系譜にあります。行政組織の合理化が進んだ一方、法令体系そのものは手つかずのままでした。約2,000本の法律を50本に統合するという構想は、法令の「大合併」とも言えるものです。
法令統合プロジェクトについて
本プロジェクトへのご意見、共同研究のご提案、法令データの活用についてお気軽にお問い合わせください。